外向きサーバーとして稼動させる

 ■ ダイナミックDNSとポートフォワード
ISPから動的に割り当てられたIPアドレスに、ダイナミックDNSを利用してドメイン名を関連付ける。ルーターのポートフォワードで外からの要求をLAN内のマシンに転送すれば、サーバーを外部に公開できる。

 

1.[ダイナミックDNSでインターネットに公開する]

(1) 無料で利用できるダイナミックDNSサービス「 ieServer.Net 」。ユーザー登録をすると、任意のホスト名にIPアドレスを対応させる事が出来る

(2) 外部からのアクセスを受け付けるにはルーターのポートフォワードの設定が必要。選択したサービスへの要求をLAN上のPCに転送する。ルーターの設定画面のアドバンスからアドレス変換設定でアドレス変換ルールを入力。プロトコルのHTTPポート(80ポート)を選択する。

(3) ダイナミックDNSに対応したルーターであれば、ルーターの設定画面で、ダイナミックDNSの定期的な更新も可能。

(4) ルーターがダイナミックDNSの更新通知に未対応の場合は、「DiCE」(http://www.hi-ho.ne.jp/yoshihiro_e/)などのツールを利用する。

(5) 利用するサービスとホスト名、ユーザーIDなどを登録すれば、定期的にサイトにアクセスしてIPアドレスを更新してくれる。

 

 外部からのアクセスを受け付ける際、まず問題になるのはIPアドレスである。固定のグローバルIPアドレスを取得すれば話は早いが、大抵はインターネットへの接続時にISPから動的にIPアドレスが割り当てられるのが一般的である。この場合、接続のたびにIPアドレスが変わるので、外部からのアクセスが難しい。

 しかし、無料で利用できるダイナミックDNSサービス「DynDNS.org」を利用すれば回避できる。ユーザー登録をすると、任意のホスト名にIPアドレスを対応させることができる。また、外部からのアクセスを受け付けるにはルーターのポートフォワードの設定が必要。選択したサービスへの要求をLAN上のPCに転送する。ダイナミックDNSに対応したルーターであれば、ルーターの設定画面で、ダイナミックDNSの定期的な更新も可能である。また、ルーターがダイナミックDNSの更新通知に未対応の場合は、「DiCE」(http://www.hi-ho.ne.jp/yoshihiro_e/)などのツールを利用する。利用するサービスとホスト名、ユーザーIDなどを登録すれば、定期的にサイトにアクセスしてIPアドレスを更新してくれる。

 

2.[AN HTTPDを使ってWebサーバーを構築]

(1) AN HTTPDをダウンロードして展開し、フォルダ内にある「httpd.exe」を実行する。

(2) メイン画面が表示され、Webサーバーが起動する。HTMLファイルを作成し、サーバー自身やLAN上のPCから接続テストをしてみる。

(3) オプションタブの一般で設定を変更できる。ほとんどの場合標準設定で運用できる。必要に応じて、ドキュメントルートのパスやCGIのりようなどを変更する。

(4) エイリアスタブで仮想パスを設定すると、ユーザーごとのホームページを作成することも可能。

(5) ユーザー認証タブで特定のページへのアクセスに認証を要求する事も出来る。

(6) 利用の際はファイアウォールの設定に要注意。Windowsファイアウォールの場合、起動時の画面でブロックを解除することが出来る。手動で例外を登録する場合は「ポート80」の通信を許可しておく。市販のセキュリティ対策ソフトでも同様の設定が必要。

 

 ダイナミックDNSやポートフォワードによって外部からのアクセス環境を整えても、それを利用するサービスを用意しなければ意味がない。WebサーバーならHTTPサーバーソフト、FTPサーバーならFTPサーバーソフトといったように、利用するサービスにあわせてサーバーソフトをインストールしておく。

 Webサーバーの場合、WindowsXPに標準搭載されているIISを利用するのも手だが、設定が多少難しい。設定ミスがセキュリティホールにもなりかねない事を考えると、もっと手軽なサーバーソフトを利用したほうがよいであろう。

 たとえば、「AN HTTPD」(http://www.st.rim.or.jp/~nakata/)は、ダウンロード後に展開したファイルを実行するだけで手軽にWebサーバーを稼動できる。設定もHTML文章を保存するドキュメントルートを変更したり、仮想パスを追加したりするだけと簡単。

 また、高度な使い方も用意されていて、CGIの利用やユーザー認証などの設定も出来る。友人など限られたユーザーだけに公開したい掲示板を作成したい場合などに重宝する。

 唯一注意しなければならないのは、Windowsファイアーウォールの設定である。AN HTTPDの場合、起動時にファイアーウォールによるブロックを解除するか、手動でポート80番を例外に設定しておく。

 初期設定が完了したら、まず「http://localhost/」を指定して、サーバー自身からアクセスしたり、LAN上のPCからIPアドレスでアクセスしたりして、正常に動作しているかを確認しておく。

 

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