内向きサーバーを構築する |
Windowsのファイル共有の方法は非常に簡単で、まずネットワーク上の全てのPCでコンピュータ名とワークグループ名の設定を確認しておく。コンピュータ名はアクセス先のPCを特定するために必要となるため、それぞれ異なる名前を設定する。一方、ワークグループ名はめっとワーク上のPCをグループ化するための識別子となるため、すべてのPCで同じ名前にしておく。 サーバー側で共有したいフォルダを選択し、右クイックしてメニューから「共有とセキュリティ」を選ぶ。初めて共有設定をする場合、ウィザードを使うか、手動で設定するかを選ぶが、ウィザードの場合インターネット接続共有やワークグループの設定などといった余計な項目が現れる上、「共有ドキュメント」フォルダも自動的に共有になってしまう。 手動で設定する場合は、「ネットワーク上でこのフォルダを共有する」にチェックを付けて、共有名を入力するだけなので、とくにとまどうところはない。わざわざ無駄の多いウィザードを使う必要はないだろう。 標準では共有フォルダに対して読み取りしか許可されないので、忘れずに「ネットワークユーザーによるファイルの変更を許可する」にチェックを付けて、書き込みも許可しておこう。 共有したフォルダはネットワーク上のほかのPCでマイネットワークを開けば参照できるが、よく利用する場合はネットワークドライブとしてマウントしておくと便利。エクスプローラ上でドライブとして利用できるようになり、アクセスが簡単になる。 プリンタの共有も似たような手順で設定できる。まず、サーバーにプリンタを接続し、ドライバなどをインストールして使える状態にしておく。その後、Windows上でプリンタを表示して、右クイックから共有を選ぶだけ。 クライアントから共有プリンタを利用したい場合は、プリンタの追加ウィザードを起動し、「ネットワークプリンタ」を選択してウィザードを進めていけばよい。共有プリンタの接続先の選択画面でネットワークを参照して、サーバーで共有したプリンタ名を選べば有効になる。 印刷方法はローカルプリンタとほとんど同じだが、プリンタによっては双方向通信がうまく利用できないため、インクの残量などを確認できない場合がある。また、マルチファンクションプリンタの場合も、ネットワーク経由でスキャナなどが利用できない可能性がある。
【用語】 コンピュータ名・・・ ワークグループ名・・・ ネットワークドライブ・・・ Guestアカウント・・・
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