ドキュメントタイプを定義する
ＨＴＭＬ文書を作成する場合、文書の先頭でドキュメントタイプを定義する。
（１）ドキュメントタイプでは、ＤＴＤによってＨＴＭＬ文書がどのＨＴＭＬのバージョンに基づいて記述されているかを表わす。
（２）ＤＴＤ（Document Type Definition)とは、文書型定義のことで、ＨＴＭＬ文書で使用する要素や属性を定義するもので、ＨＴＭＬ4.01では3種類のＤＴＤが規定されている。
ＤＴＤの種類 |
指定方法/解説 |
ＨＴＭＬ4.01
Strict DTD |
HTML4.01では非推奨の要素や属性、またフレーム設定用の要素や属性以外の全ての要素と属性が定義される。ＨＴＭＬ4.01の仕様に厳密に従う場合に使用する。 |
HTML4.01
Transitional DTD |
HTML4.01 Strict DTDで定義されている要素や属性に加え、非推奨の要素や属性が定義される。HTML4.01以前のバージョンを利用した場合でも互換性を保つことができる。 |
HTML4.01
Frameset DTD |
HTML4.01 Transitional DTDで定義されているすべての要素や属性に加え、フレーム設定用の要素や属性が定義される。ページ内にフレームを設定する場合に使用する。 |
ドキュメントタイプの記述内容
名称 |
記述内容 |
解説 |
マーク宣言 |
!DOCTYPE |
作成する文書の文書型を宣言。 |
HTML |
作成する文書の文書型がＨＴＭＬであることを表す。 |
外部識別子 |
PUBLIC |
外部に公開されている文書であることを表す。 |
公開識別子 |
//-W3C |
所有者識別子と呼ばれ、公開文書の所有者を表しています。
英字は必ず大文字で記述する。 |
// |
区切りを表す。 |
DTD |
公開文種別と呼ばれ、公開文書の内容を表わす。必ず大文字で記述。 |
HTML4.01 |
公開文記述と呼ばれ、ＨＴＭＬのバージョンを表す。ＨＴＭＬは必ず大文字で記述する。 |
// |
区切りを表わす。 |
EN |
公開文言語と呼ばれ、公開文書が記述されている言語コードを表わす。
ＥＮは英語の言語コード。必ず大文字で記述する。 |
システム識別子 |
"http://www.w3.org/TR/
html4/strict.dtd"
|
使用する公開文書のＵＲＬを表わす。なお、システム識別子は記述を省略することができる。 |
